HOME   »   将棋  »  第2回電王戦第三局はツツカナが勝利し船江恒平五段が敗れる
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2013年4月6日に行われた第2回電王戦第三局は、コンピュータのツツカナが船江恒平五段を184手で下し、人間側の1勝、コンピュータ側の2勝になりました。

第三局の対戦を振り返ってみました。
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ポイントとなった指し手

今回は先手が船江恒平五段、後手がツツカナでした。

まずいきなり4手目△7四歩がとんできました。これは実はプログラムで組んだ設定だったようです。

42手目△6六角打は珍しい手でした。プロの対局では見ないような筋のようです。そして中盤までは、コンピュータの形勢判断は微差でツツカナ有利、プロ棋士の検討では船江恒平五段が若干有利という展開で進みました。

中盤になって、先手が優勢と思われていた場面において、74手目△5五香打がとんできたことで、雰囲気が怪しくなってきました。ボンクラーズの形勢判断も、ツツカナが+336と若干有利を広げてきました。

いきなり読み手を外されるときついでしょう。持ち時間が1時間を切ってきたので、大変な勝負になりました。

ただ、99手目▲7八龍として駒を清算した辺は先手の危険度がなくなり、銀得だったので優勢になっていました。

しかし、ここから勝ちきるのが大変だったようです。107手目の▲7二龍と入った所で108手目△7一歩とされて龍が弾かれます。ここから相手の飛車と桂が成り駒となり、ここからは徐々に形勢がツツカナの方に傾いてきました。後手の8一桂が最終的には7七桂成と化し、駒が躍動しました。

最終盤でも負けない手を指してきて、最終的に、184手で船江恒平五段が投了しました。

見ている方としては、最終盤はどきどきする展開で、非常に楽しい対局でした。

形勢グラフ

手持ちのiPadアプリ「柿木将棋」で1手1手コンピュータのヒント機能を利用して形成判断をしてみたグラフを表示しておきます。

▲大まかな流れはあっています。形勢が何度か傾きました。70手目付近では終局が近いかと思いましたが、180手を超える大熱戦となりました。

持ち時間に関して

持ち時間に関しては、船江恒平五段が167手目より1分将棋になりました。一方、ツツカナは持ち時間が27分残して勝ちきりましたが、27分となったところで1手にかける時間が1分以内になりました。

つまり、ツツカナも1分将棋で指していたという事です。なぜ持ち時間が残っているのに1分将棋で指していたかというと、プログラム上では1分未満になっていました。対局では、1分以内の指し手は切り捨てなのですが、コンピュータ上では考慮時間に含めていたようです。

まとめ

人間側が今回も敗れる展開になってしまいましたが、船江恒平五段は対策としてツツカナと練習対局をしたことによって将棋の棋力が上がったと感じているようです。コンピュータとの共栄という形で今後将棋が発展していくのかもしれません。

また、ツツカナ開発者の一丸貴則氏は、持ち時間が減ってしまったことにより、船江恒平五段が本来の力を発揮出来ずに負けてしまったので、勝った実感が湧かないようでした。

人間の思考と真剣勝負したかった一丸氏にとっては少々物足りない結果となったようですが、持ち時間のなくなってしまった船江恒平五段も、不利になった展開から粘り強く指し続けていて最後までどうなるかわからない展開だったので感動しました。

次回の対局は4月13日(土)で、塚田泰明 九段VS Puella αです。Puella αは昨年米長邦雄永世棋聖を破ったソフトの改良版です。次回塚田九段が敗れると電王戦の5番勝負で人間側の負けが決まる大一番となるので、次回の対戦も大注目です。



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