HOME   »   将棋  »  第2回電王戦第四局 塚田泰明九段VS Puel​la αは持将棋規定により引き分け
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2013年4月13日(土)に行われた電王戦第四局の塚田泰明九段とPuel​la αの対戦は、230手を持って持将棋の規定により、引き分けとなりました。指し直し局は行われず、この対局に関しては引き分けです。

対局の模様はニコニコ生放送で最初から終局まで観戦していました。木村一基八段の解説も途中投げやりになっていて笑いながら見ていました。最終的には点数計算が入ってくる大熱戦となったこの1局を振り返ってみたいと思います。
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第四局の振り返り

この1局は持将棋となった訳ですが、簡単に流れを振り返ってみます。

戦型は相矢倉の将棋になりました。中盤では塚田九段が形勢を損ねました。そこで塚田九段は入玉を目指し、結果的に入玉は成功しました。

ただ、そのままだと点数計算によって負けが決まってしまいます。

将棋には引き分けに相当する持将棋というものがありますが、持将棋になるには、お互いの玉が入玉し、自分の持ち駒を大駒5点、玉以外のその他の駒は1点と計算して、お互い24点以上で成立します。

当初、塚田九段の大駒は龍しかなく、点数も15点ほどしかなく、24点に9点ほど達していませんでした。ほぼ投了も考えてしまうような場面もあったことから、終了直後のインタビューでは涙も見えました。電王戦は団体戦なので、人間側の1勝2敗で迎えた第4戦で負けてしまうと団体戦でも負けてしまう事から、重大な責任を感じていたようです。

人間VS人間だと絶対引き分けにすることは出来ない局面でしたが、コンピュータ側の持将棋対策が不完全だった事から、最終的に塚田九段が24点に達し、持将棋が成立しました。

今回の対局で新たに見えてきた事

電王戦第1局から3局と異なり、第4局では相入玉という形になりましたコンピュータ相手に入玉する形を初めて見る事が出来たのでプロ棋士側にとってもいいものが見られたように思います。

そして、コンピュータ側も入玉を行う事が出来ました。これは、開発者の伊藤英紀さんがプログラムするようにしていたようですが、コンピュータの方でしっかりと判断が出来た事になります。

ただ、持将棋に関してのプログラムに関しては現時点では未対応ということも同時に明らかになりました。

なお、開発者の伊藤さんは対局中に同じ対局上でコンピュータとにらめっこしながら座っていた訳ですが、対局中にTwitterをしていました。対局途中で現在の状況を流してくれていたので、開発者の立場から見たリアルタイムの思いを覗けたのも面白かったです。伊藤さんのTwitterアカウント→@aq3948

持将棋に未対応なのはしょうがない

基本的にコンピュータ将棋はプロ棋士の棋譜を読み込ませているようです。プロ棋士が指す手は指せるようになりますが、プロ棋士が普段指さない手、つまり入玉や持将棋周辺はデータが少ないです。この辺りを上手く指しこなすにはまず元となるデータを基に良い手悪い手を教えてあげないといけません。

プロ同士の対局で意識して入玉や持将棋を目指す展開は極端に少なく、300局から400局に1局あるかないか程だそうです。

データがないのでコンピュータは対策不完全の領域という事です。コンピュータ側が自力で学べることもまだ出来ないので人間が対抗するとしたら、あえて入玉や持将棋を目指す事は勝ちという結果だけを考えれば、正しい戦略と言えます。今後対処されるかどうかは注目です。

大将戦で結果が決まる!

第2回電王戦第五局は、4月20日(土)に三浦弘行八段 VS GPS将棋で行われます。三浦八段は現在A級に在籍している将棋界でもトップレベル棋士です。相手も最強と言われるGPS将棋なので大注目です。

対局の模様はニコニコ生放送で放送されますが、紹介PVの仕上がりが凄いので対局前に見ておきましょう。
紹介PV掲載ページ→http://ex.nicovideo.jp/denousen2013/

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