2014.07.22
TeXで数式を書くと綺麗に書けますが、独自のコマンドがあって覚えるのが大変です。
覚えるのは大変なので、自分が必要となった数式コマンドを1個ずつ覚えていくしかありません。
そこで、TeXで文章を書く時に自分が必要となった式のコマンドをあとで見返せるようにまとめておこうと思います。

上式を表示するには、以下のように記述します。

上式のようなベクトルの式を表示するには、以下のように記述します。
上意識のような番号無し方程式を表示するには、以下のように記述します。
上式のように、式番号を指定するには、\eqno{(番号)}で指定できます。以下のように記述します。
指定した番号で式番号を開始するには、\setcounterを利用します。上式を表示するには、以下のように記述します。
数式を表示させたくない時には、eqnarray*と変更すればOKです。以下のように記述します。
上のように、特定の行において数式番号を表示しないようにする事も出来ます。数式を表示したくない行には、\nonumberを追記します。以下のように記述します。
上式を表示するには、以下のように記述します。なお、\usepackage{amsmath}は、プリアンブルに記述します。
上式のような場合分けを表示するには、以下のように記述します。なお、\usepackage{amsmath}は、プリアンブルに記述します。
TeXで文章を書く場合は、以下の本を1冊手元に持っておくと安心です。僕も利用しています。
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覚えるのは大変なので、自分が必要となった数式コマンドを1個ずつ覚えていくしかありません。
そこで、TeXで文章を書く時に自分が必要となった式のコマンドをあとで見返せるようにまとめておこうと思います。

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TeXコマンド覚え書き一覧
sin cos tan(サイン・コサイン・タンジェント)
\[ \sin x\]
上式を表示するには、以下のように記述します。
$\sin x$同様に、
\[\cos x, \tan x\]
も、$\cos x, \tan x$で表現できます。
上付き文字
\[a^{2}\]
上式のような上付き文字を表示するには、以下のように記述します。$a^{2}$
下付き文字
\[b_{1}\]
上式のような下付き文字を表示するには、以下のように記述します。$b_{1}$
ベクトル

上式のようなベクトルの式を表示するには、以下のように記述します。
\begin{equation}
\mbox{\boldmath $x$} \times \mbox{\boldmath $y$} =\mbox{\boldmath $z$}
\end{equation}
方程式
\[ \mathrm{e} ^{i \pi} =-1 \tag{1}\]
上式のような方程式を表示するには、以下のように記述します。\begin{equation}
\mathrm{e} ^{i \pi} =-1
\end{equation}
方程式(番号無し)
\[\mathrm{e} ^{i \pi} =-1\]
上意識のような番号無し方程式を表示するには、以下のように記述します。
\[
\mathrm{e} ^{i \pi =-1}
\]
方程式(式番号指定)
\[
\mathrm{e} ^{i \pi} =-1 \tag{5}
\]
\mathrm{e} ^{i \pi} =-1 \tag{5}
\]
上式のように、式番号を指定するには、\eqno{(番号)}で指定できます。以下のように記述します。
$$
\mathrm{e} ^{i \pi} =-1 \eqno{(5)}
$$
方程式(式番号カウンタ調整)
\[
a+b=1 \tag{1}
\]
\[
c+d=2 \tag{1}
\]
\[
e+f=3 \tag{2}
\]
a+b=1 \tag{1}
\]
\[
c+d=2 \tag{1}
\]
\[
e+f=3 \tag{2}
\]
指定した番号で式番号を開始するには、\setcounterを利用します。上式を表示するには、以下のように記述します。
\begin{equation}
a+b=1
\end{equation}
\setcounter{equation}{0}
\begin{equation}
c+d=2
\end{equation}
\begin{equation}
e+f=3
\end{equation}
数式を並べる(イコールを揃える)
\[
\begin{eqnarray}
T&=&0.5 \times 2 \tag{1}\\
&=&1 \tag{2}
\end{eqnarray}
\]
上式を表示するには、以下のように記述します。\begin{eqnarray}
T&=&0.5 \times 2 \tag{1}\\
&=&1 \tag{2}
\end{eqnarray}
\]
\begin{eqnarray}
T&=&0.5 \times 2\\
&=&1
\end{eqnarray}
\[
\begin{eqnarray*}
T&=&0.5 \times 2 \\
&=&1
\end{eqnarray*}
\]
\begin{eqnarray*}
T&=&0.5 \times 2 \\
&=&1
\end{eqnarray*}
\]
数式を表示させたくない時には、eqnarray*と変更すればOKです。以下のように記述します。
\begin{eqnarray*}
T&=&0.5 \times 2\\
&=&1
\end{eqnarray*}
\[
\begin{eqnarray}
T&=&0.5 \times 2 \\
&=&1 \tag{1}
\end{eqnarray}
\]
\begin{eqnarray}
T&=&0.5 \times 2 \\
&=&1 \tag{1}
\end{eqnarray}
\]
上のように、特定の行において数式番号を表示しないようにする事も出来ます。数式を表示したくない行には、\nonumberを追記します。以下のように記述します。
\begin{eqnarray}
T&=&0.5 \times 2 \nonumber \\
&=&1
\end{eqnarray}
連立方程式
\[\begin{eqnarray}
\begin{cases}
x + 2y = 3 & \tag{1}\\
4 + 5y = 6 &
\end{cases}
\end{eqnarray}\]
\begin{cases}
x + 2y = 3 & \tag{1}\\
4 + 5y = 6 &
\end{cases}
\end{eqnarray}\]
上式を表示するには、以下のように記述します。なお、\usepackage{amsmath}は、プリアンブルに記述します。
\usepackage{amsmath}
\begin{eqnarray}
\begin{cases}
x + 2y = 3 & \\
4x + 5y = 6 &
\end{cases}
\end{eqnarray}
場合分け
\[ y = \begin{cases}
x & (0 \leq x) \tag{1}\\
-x & (x \leq 0)
\end{cases}
\]
x & (0 \leq x) \tag{1}\\
-x & (x \leq 0)
\end{cases}
\]
上式のような場合分けを表示するには、以下のように記述します。なお、\usepackage{amsmath}は、プリアンブルに記述します。
\usepackage{amsmath}
\begin{equation}
y = \begin{cases}
x & (0 \leq x) \\
-x & (x \leq 0)
\end{cases}
\end{equation}
行列
\[ A = \left( \begin{array}{rr} a & b \\ c & d \\ \end{array} \right) \tag{1}\]
上のような行列を表示するには、以下のように記述します。\begin{equation}
A = \left(
\begin{array}{rr}
a & b \\
c & d
\end{array}
\right)
\end{equation}
転置のt
\[ {}^t\!A\]
上式のような転置記号を表示するには、以下のように記述します。${}^t\!A$
まとめ
TeXで数式を書く時に、出来るだけ迷わないようにまとめてみました。コマンドは随時追記していきます。TeXで文章を書く場合は、以下の本を1冊手元に持っておくと安心です。僕も利用しています。
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